無理は禁物!椎間板ヘルニアがストレッチで悪化する理由とは?

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From:原田達矢

『家でストレッチとかやったほうが良いですか?』

というのを、ときどきクライアントから聞かれることがあります。

ストレッチをやっても良いかどうかは、その人の状態によっても変わるのですが、椎間板ヘルニアの人にだけは、『絶対にストレッチはやらないでください』と指示しています。

なぜなら、椎間板ヘルニアの人が少しでも効くと思ってストレッチをしてしまうと、かえって悪化してしまう可能性のほうが高いからです。

ストレッチは運動前後の筋肉や関節の柔軟性を取り戻したり、マッサージでは届かない深層の筋肉をほぐしたりするのには効果的です。

ですが、ストレッチはその体操の性質上、体を大きく曲げる動作が多く、椎間板ヘルニアとは相性の悪い運動でもあります。

椎間板ヘルニア

あなたがすでに椎間板ヘルニアを発症しているのならご存じかもしれませんが、ヘルニアは本来なら背骨の間に収まっているはずの椎間板が押し出され、近くに走る神経を触ってしまったために痛みやしびれが起こる病気です。

そんな状態でストレッチをして背骨を大きく曲げてしまうと、ただでさえ飛び出している椎間板をさらに押し出そうとする力がかかり、よけいに椎間板が飛び出してしまうからです。

ということでこの記事では、椎間板ヘルニアに効くストレッチのやり方を紹介するのではなくて、むしろ悪化する可能性のほうが高いから絶対にやめといたほうが良いよ! っていう理由を解説していきます。

椎間板ヘルニア発症のメカニズム

まずは簡単に椎間板の役割と、椎間板ヘルニアが起こる原因について。

ちなみに、首で発症する頚椎ヘルニアも、腰で発症する腰椎ヘルニアも、発生のメカニズムはほとんど同じで、ストレッチをすると悪化する可能性が高いのも同じです。

椎間板の役割

人間の背骨は椎骨というブロック状の骨が積み重なってできています。

そして、その骨の間には骨同士を連結させたり、衝撃を吸収するためのクッションの役割をする組織があって、それが「椎間板」と呼ばれるものです。

椎間板

椎間板はその中心にある「髄核」と呼ばれる組織と、それを包み込む「繊維輪」という組織で構成されています。

髄核はコラーゲンやヒアルロン酸などの、弾力性が豊富な成分で構成されており、その80%以上が水分です。そして、その周りを強固な繊維状の組織である線維輪が、包み込むような構造になっています。

これにより、歩いたり走ったりしたときの腰などに掛かる衝撃を吸収してくれたり、体を曲げ伸ばししたときも柔軟に形を変えて、スムーズな動作ができるようにサポートをしてくれています。

椎間板が押し出される理由

結論から言うと、椎間板が本来の位置から押し出され、ヘルニアを発症する根源の原因は『背骨の歪み』です。

椎間板はその性質上、常に重力の影響を受けてながら圧力にさらされ続けています。

椎間板に対して圧力が均等にかかっているうちはまだ良いのですが、背骨が歪んでしまうと重心が傾いてしまいますので、椎間板に掛かる力も偏ってしまいます。

そうすると、偏った圧力から逃げるように、圧力の強い方から弱い方へと、椎間板が押し出されてしまいます。

たとえば、中身の詰まったシュークリームを強く握ると、中のクリームが反対側に飛び出して手が汚れてしまうと思います。ちょうどあんな感じをイメージしてもらえれば、分かりやすいかもしれません。

これが簡単な椎間板ヘルニア発症のメカニズムです。

椎間板ヘルニアになりやすいのはこんな人

仕事やスポーツ、趣味などで、習慣的に椎間板に負担をかけている人は、椎間板が飛び出すような力がかかりやすいので、注意が必要です。

たとえば、

  • 仕事がデスクワークや車の運転で、同じ姿勢をしている時間が長い
  • 重い物を持つことが多い
  • 中腰の姿勢で作業することが多い
  • サッカーや格闘技など、相手との接触を伴う対人スポーツをしている
  • 野球やゴルフ、テニスなど体を強く捻るスポーツをしている

これらの動作は背骨を歪める原因になるだけではなく、偏った無理な圧力を椎間板に掛ける要因になりますので、椎間板ヘルニアを誘発させる元となります。

ぱっと思いついたのを挙げただけで結構多くなってしまいましたが、それだけ椎間板ヘルニアは誰が発症してもおかしくない病気だといえるでしょう。

ストレッチが椎間板ヘルニアにとって相性が悪い理由

ストレッチを行う主な目的は、マッサージでは届かない深層の筋肉を伸ばして柔軟性を高め、関節の可動域を広げるためです。

ですので、運動の前後に固くなった筋肉や関節をほぐしたりするほか、血行が良くなってリラックス効果もあるので、就寝前に行うのも良いでしょう。

ただし、体を大きく曲げたり伸ばしたりするストレッチの性質上、ヘルニア持ちの人が行うと、良くなるどころか悪化のリスクのほうが大きいのです。

体を曲げ伸ばしするような動作では、常に椎間板を押し出すような作用がかかる

たとえば、まっすぐ立っている姿勢を基準にして考えると、体を前に20度前傾させるだけで、腰の椎間板にかかる負担は約1.5倍になります。

20度の前傾というと、軽いお辞儀ぐらいの角度でしょうか。

そう考えると、首や腰を伸ばそうと前後左右に体を倒したり、つま先を掴むために目一杯上半身を伸ばしたときに、それよりも強い圧力が椎間板にかかるのは、簡単に想像できるのではないでしょうか?

たとえば、首を倒して伸ばすようなストレッチでは、屈曲の支点になっている椎間板を、後方や側方に押し出す力がかかりますし、、、

首のストレッチ

同じように太ももや腰を伸ばそうと上半身を倒して伸ばすと、屈曲の支点となっている椎間板に、さらに押し出すような力がかかります。

腰のストレッチ

そうすると、椎間板は必ず圧力の強い方から弱い方へと逃げていきますから、椎間板が飛び出している方向によっては、飛び出した椎間板をさらに押し出すような結果になります。

というか、これを言ってしまうとそもそも論になってしまいますが、ストレッチはあくまでも筋肉や関節の柔軟性を高めるためのものです。

ストレッチに飛び出した椎間板を元の位置に戻したり、狭くなった骨の隙間を広げるような効果はありません。

ですので、椎間板ヘルニアの人が一所懸命ストレッチをやったからといって、とくに意味がないんですよね。

しかも首や腰のストレッチで、背骨をまったく曲げ伸ばしさせないというのは無理でしょうから、悪化のリスクを抱えてまでやるようなものではありません。

運動や筋トレも慎重に行いましょう

椎間板が飛び出して骨の隙間が狭くなっているので、腹筋や背筋を強化して、ヘルニアを発症している部位の負担を軽減させてあげるのは効果的です。

ですが、椎間板が飛び出して背骨のクッション性が悪くなり、柔軟性も低下している状態ですので、運動や筋トレを行う際にも、順番を間違えると悪化のリスクがあります。

腹筋,運動

極端な話、腹筋をつけようと思って、いきなり上半身を起こすような腹筋運動をすると、ストレッチよりも大きな圧力が背骨にかかりますから、椎間板を押し出そうとする力がより強く働きます。

まずは簡単な運動からで結構ですので、30分のウォーキングを週に3~4回ぐらいから始めてみてください。

ただし、背骨が歪んだまま歩いていると、偏った圧力を背骨にかけたまま動き回ることになります。まずは歪んだ骨を矯正して、飛び出した椎間板を元に戻してから、ウォーキングを始めるようにしましょう。

ストレッチや筋トレは椎間板ヘルニアが完治してから始めてください

椎間板は背骨にかかる衝撃を吸収し、骨同士をつなぎ合わせてスムーズな動作を助けてくれます。

その椎間板が本来の状態にない以上、完全な背骨の役割をはたす事が出来ません。ですので、そもそも椎間板が飛び出している状態では、できることが限られてしまいます。

歪んだ骨を矯正して飛び出した椎間板を引き戻しましょう

椎間板ヘルニアを発症する原因を突き詰めていけば「骨格の歪み」です。

歪んだ骨を元の位置に矯正してあげれば、偏っていた圧力が分散されて、再び圧力が均等な状態に戻ります。

そうすれば、陰圧(この場合は椎間板を元の位置に引き戻す力)が働いて、椎間板が元の位置に戻ってきます。

椎間板が元の位置に戻れば、神経の圧迫もなくなりますから、痛みやしびれも解消されます。運動やストレッチを始めるのは、それからです。

矯正をするのなら髄核が脱出する前に

そんなに細かいことを覚える必要はないと思うのですが、ヘルニアには椎間板の飛び出し方によって、いくつかのタイプがあります。

椎間板が押しつぶされて、ちょこんと飛び出している「膨隆型」ならまだ良いのですが、一番末期の『遊離脱出型』になると、矯正治療をしても椎間板が元の位置に戻ってくれません。

椎間板ヘルニアのタイプ

遊離脱出型は椎間板ヘルニアの中でも状態が悪いもので、髄核を包んでいる線維輪が破れてしまって、中身の髄核が飛び散ってしまったものです。ですので、矯正をすることで戻ってくるはずの、髄核自体が飛び散ってしまってもうありません。

こうなると、もう元に戻す方法はなくなってしまいますから、治療を始めるのならまだ治る余地があるうちに始めてください。

まとめ

体の状態なんて人それぞれなので、すべての人に効果がある魔法の方法はありません。ストレッチにしてもお手軽な体操ですが、人それぞれ背景情報が違うので万能ではないです。

そこまで細かい知識は必要ありませんが、自分の体に関わることですから、ある程度の予備知識は持っておいた方が良いかもしれませんね。

椎間板ヘルニアの人が良かれと思ってストレッチをやってしまうと、むしろ悪化してしまいますから気をつけましょう。

それに一番優先するべきなのは、そんな表面上の問題に小手先の方法で対処するのではなくて、椎間板ヘルニアを引き起こしている根源の問題を取り除くことです。

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当院では症状の原因となっている骨格の歪みに対して、レントゲンを使って科学的に分析をしながら矯正をおこなっていきます。

そうすることで根源の問題を突き止めて取り除くことができるので、その場しのぎではなく根本からの改善が可能になります。

さらに症状の原因が明確になることで、「自分の症状はどうすれば治るんだろうか…」という悩みが一気に解消し、自分の体に対する将来の不安もなくなります。

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