交通事故のむち打ち後遺症はいつ治る?長引く首の痛みの治療法

事故,首の痛み,アイキャッチ

交通事故の後遺症で、首の痛みや違和感が長引いて困っていませんか?

事故直後の急性の痛みは治って保険会社から治療は打ち切られても、雨が降ったりすると首に違和感を感じたり、気分が悪くなって吐き気がしたりと慢性的に体の不調が残る人がいます。

その理由は、打撲や捻挫、筋肉、靭帯などの損傷は比較的すぐに治ったとしても、事故の衝撃で『歪んだ骨格』が元に戻っていないからです。

事故の衝撃で歪んだ骨格を治してしまわないと、筋力が低下してくる20年、30年後に今よりもきつい症状が出てくる可能性がありますし、そもそも骨の位置が戻らないかぎり、死ぬまで事故の後遺症に悩まされることになります。

そこで、この記事ではうちのクライアントの事例なんかも交えながら、交通事故後の体の不調がいつまでも続く理由と、その治し方について解説していきます。

むち打ちの種類と症状

むち打ちにもいくつか種類があり、それによって症状の出方も微妙に違います。

もちろん、綺麗にどのタイプか分類できない場合もあって、複数の種類と症状を併発していることもあります。

頚椎捻挫型

むち打ちの中でも一番多くみられて、大部分がこの『頚椎捻挫型』です。

症状は首の局所的な痛みに加えて、肩の関節の動きの制限、頭痛や頭重感を伴うことが多い。

損傷がひどい場合には、眼の周囲、後頭部、首の前部、上腕部、肩甲骨の周囲にまで放散痛が及ぶことがあります。

神経根症状型

脊髄から枝分かれしている脊髄神経の根元部分が、事故の衝撃で首を揺さぶられた際に、一緒に引き伸ばされて起こるものです。

症状としては首の痛みの他にも、肩から腕にかけて痛みや痺れ(しびれ)を感じたり、力が入りにくくなったりします。

また、後頭部や顔面に痛みが現れることもあります。

バレ・リュー症状型

事故の衝撃が首の捻挫だけにとどまらず、『自律神経』にまで及んだものをいいます。

代表的な症状は、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、食欲不振、全身の倦怠感など。

自律神経を損傷しているため、不定愁訴的な症状が特徴です。

脊髄症状型

事故の衝撃で、神経の大元である脊髄自体を損傷してしまったものです。

いわゆる『脊髄損傷』と言われるもので、事故の後遺症の中でも最も重症の部類に入ります。

症状は左右両側で出てくることが多く、腕の筋力が低下して細かい作業が行えなくなる。

さらに、知覚異常がおきて感覚が鈍くなり、温度感覚、触覚に問題が生じる。(お湯の熱さがわからない、触られた感覚が鈍いなど)

また、損傷した部位によっては、下半身に痺れ(しびれ)や麻痺が残り、歩行障害が起こることもあります。

最近では研究が進み、脊髄損傷者専門のトレーニング方法などもありますが、現代の医学を持ってしても脊髄の損傷を完治させる方法はないのが現状です。

他にも非常に珍しいケースでは、『脳髄液減少症』などもありますが、よくある症例で言うとこんなところでしょうか。

首に痛みや違和感が残っているのに、レントゲンの所見では『異常なし』と診断される理由

事故に遭うと、だいたい警察と保険会社に電話してから、すぐに病院に行くことになりますよね。

でも、骨折でもしていないかぎり、病院の診断では「異常なし」とされて、首とか腰の捻挫で済まされることが多いはずです。

むち打ち,固定,安静

それもそのはずで、基本的に急性期(事故に遭ってすぐ)の痛みは、軟部組織と呼ばれる筋肉や靭帯、神経の損傷なので、レントゲンには写らないのです。

レントゲンって基本的には、骨とか歯みたいな硬いものしか写らないので。

それに病院では、『骨が正しい位置にあるか?』ということは見てくれないので、事故の衝撃で歪んだ骨格についても説明されることはありません。

つまり、たとえ首に痛みや違和感が残っていたとしても、病院での診断は「異常なし」ということになります。

なのでここからは、もう少し深く突っ込んだ、むち打ちのメカニズムについて解説していきます。

解剖学的に考えたむち打ちの発生機序

一番オーソドックスな事故だと思うんですけど、車に乗っていて自分から追突したり、反対に相手から追突されたりしたとします。

そうすると、ぶつかった衝撃で頭が思いっきり振られて、首がむちのようにしなります。だから「むち打ち」っていうんですけど。

このときに首を二箇所からはさみ込むような力が加わります。

むち打ち,発生機序

この衝撃で首の関節が捻挫を起こし、周りの筋肉や靭帯、神経に損傷が起こって上記のようなむち打ちの症状が現れます。

さらに、このときの衝撃は、首の関節のズレを生じさせて、首の骨の配列を崩します。

首の捻挫や周りの組織の損傷自体は、数週間から長くても数ヶ月で治るのですが、歪んだ骨格に関してはそのまま残ってしまいます。

むち打ち,レントゲン

交通事故の後遺症が長引く理由も単純で、周りの組織の損傷は治ったとしても、この首の歪みが残ったままなので、いつまで経ってもすっきりと治らず、痛みや違和感も残ってしまうわけですね。

首は自律神経を筆頭に重要な神経が密集している

背骨は首から腰までトンネルのような構造になっていて、その中に脊髄神経を通して、同時に硬い骨で保護するような形になっています。

なので、背骨が歪んでしまうと、その中に収まっている脊髄神経も一緒に歪められてしまうので、必然的に神経系の不調も起こるようになります。

自律神経

こういう構造になっているので、骨が歪むと一緒に歪んだ神経もそのままなになり、首の周りの違和感や、頭痛、めまい、吐き気などの自律神経系の不定愁訴はいつまでも残りやすいんですよね。

ちなみに、めまいやふらつき、倦怠感といった自律神経症状が強く出ているときに、牽引治療を行うと自律神経に負荷がかかって症状が悪化する場合があります。

そもそも牽引治療にはたいした効果もないし、治療効果に対するエビデンス(根拠)もないので、止めておいたほうが良いでしょう。

骨格の配列が崩れたままだと、構造的に首に負担がかかる

通常、首の骨は顔の方を向いて弓なりにカーブをしています。そして、このカーブがクッションのように負担を分散しながら、その上に乗っている頭を支えています。

ところが、むち打ちになって骨格の配列が乱れ、首のカーブが崩れてしまうと、クッションが効かなくなり自分の頭を支えるのがしんどくなってしまいます。

むち打ち,レントゲン

すると頭重感とともに、慢性的に首や肩の痛み、違和感が残り、いつまで経っても不快な症状が長引くことに。

で、ここでほとんどの人が整骨院や鍼灸院での治療を選択するんですけど、いくらマッサージをしたり、鍼を打ったところで、歪んだ骨が戻ることはないですよね。

基本、一度歪んだ骨格は、正しい矯正治療をしないかぎり、ずっと歪んだままです。打撲や擦り傷みたいに、「放っとけばそのうち治る」みたいなことはありません。

良くてそのままか、まあ普通は加齢とともに悪化していきますよね。

あなたの交通事故後の首の痛みが治らない理由

たとえ軽微な事故であったり、そのときは何も症状がなかったとしても、体の中では小さな歪みが生じて、後々不快な症状が出てくることもあります。

あなたの事故後の首の痛みや違和感が、いつまでも長引くのは事故の衝撃で歪んだ骨格が戻っていないからです。

長引く不快な首の痛みの治療法

ということで治療法は単純で、歪んだ首の骨を戻せばいいんですよね。

むち打ち,治療法

適切な矯正治療を施せば、こんな感じで歪みが綺麗に戻って、不快な交通事故の後遺症も治ります。

まとめ

あなたの「治る」っていう基準がどこにあるかは分かりませんが、事故の衝撃で歪んだ骨の位置を戻さないかぎり、「いつまでも」根本的に治るということはありません。

それこそ、20年、30年経っても不快な症状が続くこともありますし、今度は腰に激痛として出てくる事例も実際にありますしね。

以上、交通事故のむち打ち後遺症がいつまでも長引く理由と、その治療法でした。ぜひ、参考にしてみて下さい。