変形性頚椎症

首が痛くてレントゲンを撮ったときに、「骨のすき間が狭くなっている」と言われたことはありませんか?

このような骨の変形を伴う首の痛みを、「変形性頚椎症へんけいせいけいついしょう」と呼びます。

骨の変形という性質上、安静やマッサージといった処置では根本的な改善が難しく、寛解かんかいと再発を繰り返しながら、徐々に悪化していくことも特徴です。

変形性頚椎症の治療は、悪化してからでは手遅れになってしまうこともあるため、首の痛みでお困りでしたら、できるだけ早く治療を開始するようにしてください。

変形性頚椎症とは

首の骨のことを頚椎けいついといい、人間の首は7個の椎骨で構成されています。

そして、それぞれの椎骨の間には、椎間板というクッションが入っており、首にかかる負担や頭の重量を分散・吸収しています。

変形性頚椎症とは文字通り、これらの頚椎や椎間板に変形が生じる病気です。

頚椎の関節面が変形して神経を圧迫したり、骨棘こつきょくと呼ばれるトゲ状の骨を形成して脊髄に当たるために、強い首の痛み、腕や手のしびれといった症状を引き起こします。

変形性頚椎症の原因

一般的に頚椎が変形するのは加齢の影響だとされていますが、実際はそれだけが原因ではなく、頚椎の歪みが大きく関わっています。

というのも、加齢によって骨が変形するのであれば、7個の頚椎すべてに同じように変形が生じます。

もちろんそのような患者さんもわずかにはおられますが、実際に変形性頚椎症の患者さんのレントゲンを見てみると、変形している骨は2~3箇所であることがほとんどです。

これは頚椎の変形が加齢だけのせいではなく、頚椎の歪みによってその部分の骨に負担がかかり、変形が加速的に進行していることを示唆しています。

頚椎が歪むと頭を支えられなくなる

頚椎が歪むと骨の変形につながるのは、現存する生物で唯一の直立二足歩行であるという、人間の骨格の構造が関係しています。

人間の頭は重たくて、約6kg前後あると言われています。

この重たい頭を細い首の上でつねに支えないといけないのですが、頚椎が歪むとバランスよく支えられなくなってしまいます。

変形性頚椎症のレントゲン

そうすると、歪んでいる骨に負担が集中するため、その部分の関節面に炎症を起こし、しだいに骨が変形し始めます。

その証拠に、骨の変形や骨棘が見られる場所は、歪んでいる関節とおおよそ一致するのです。

変形性頚椎症の治療

骨の変形という病気の性質上、整体やマッサージは気休め程度の効果しかありません。

また、骨の歪みによって頚椎の変形が促進されるため、安静にしていると寛解と再発を繰り返しながら悪化していきます。

そのため、根本的な治療法は、骨格の歪みを矯正して頚椎の変形を止めてしまうことです。

そこで当院では、レントゲンで正確に骨格の歪みを分析し、安全に矯正を進めていきます。

そうして骨の位置がもとに戻ると、関節にかかっていた負担が軽減されて、頚椎の変形が止まり、症状も改善へと向かいます。

ただし、骨棘が進行しすぎていると手遅れ

ただし、頚椎の変形が進行しすぎていると、矯正ができなくなることもあります。

骨の変形は進行性のものです。

対症療法でその場しのぎを繰り返していると、骨の変形が進行して骨棘が大きくなりすぎて、骨の位置を戻しても神経の圧迫が取れなくなってしまいます。

それでも頚椎の歪みを放置していると、やがて骨棘が隣の骨にくっついて、骨同士が癒合ゆごうしてしまいます。

頚椎癒合

くっついた骨を矯正しても動かすことはできませんので、この場合もその旨をお伝えして治療はお断りすることになります。

こうなってしまうと「原因は分かっているのに治療法がない」という最悪の事態になります。

当院の例では、変形性頚椎症の人に10人お越しいただくと、2~3人はもう治療ができないような状況ですので、首の痛みがありましたら早めに頚椎の歪みを確認するようにしましょう。

まとめ

変形性頚椎症の本質的な問題は、首の痛みや腕や手のしびれといった表面的な症状ではなく、骨の変形を引き起こしている元凶である頚椎の歪みです。

この問題を解決しないかぎり、症状は寛解と再発を繰り返しながら、徐々に悪化していきます。

どうしようもなくなってからでは手遅れ、ということも実際によくあることですので、首の痛みでお困りの際はいますぐご相談ください。