側弯症を治す方法は?骨格矯正の専門家が解説する原因と付き合い方

側弯症,アイキャッチ

From:原田達矢

本来はまっすぐなはずの背骨が、グニャグニャと弯曲してしまっているものを「側弯症」と呼びます。

骨格の歪みと少し違うところは、それが“生まれつき”であるというところです。学校の検診などで見つかることも多いため、自分が側弯症だと知っている人もいるかもしれません。

側弯症は肩の高さやウエストラインに左右差が出るため、外見上の問題もあるのですが、それよりも将来、なにか健康上の問題が出てくるんじゃないかと心配になることもあるでしょう。

しかし、正しい知識を持っていれば、側弯症はそれほど心配するようなものではありません。

側弯症とは

背骨は正面から見るとまっすぐで、横から見るとS字にカーブをしています。これを生理的弯曲といったりしますが、いちおう解剖学的にはこれが正常な形だとされています。

その背骨の生理的湾曲が崩れて、不自然に弯曲してしまったものを「側弯症」といいます。

脊柱,背骨

ちなみに名前こそ側弯症ですが、左右の弯曲だけではなくて前後のカーブも崩れるため、S字カーブが崩れてストレートネックになったり、腰のカーブがなくなって姿勢が悪く見えることもあります。

側弯症のはっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝による影響が大きいといわれています。

側弯症と呼ばれるのはどこから?

人間の骨格はけっこういい加減で、教科書通りにまっすぐの背骨をした人のほうが、むしろ少ないぐらいです。

では、弯曲がどれだけきつくなると、側弯症と診断されるのでしょうか?

側弯症と診断されるのは、正面から見たときの背骨の弯曲が10度を超えるものです。

側弯症のレントゲン

個人差はありますが、この角度が25度を超えると装具の装着が必要となり、50度を超えると肺を圧迫する危険が出てくるため、手術をして肋骨を切除したり、背骨にスクリューやロッドを埋め込んで矯正をすることもあります。

ちなみに、手術が必要になるほど重度の側弯症は、統計的には全体の0.1%以下だと言われています。

側弯症が原因で将来なにか症状は出てくる?

背骨が曲がったままだと、いずれ肩こりや腰痛などの症状が出てくるのでは? と心配になるかもしれません。

しかし基本的には、生まれつきの側弯症が原因で、なにか症状が出てくることは考えにくいです。

たとえ側弯症は治らなかったとしても、それが原因で「いつか椎間板ヘルニアになるかも…」というようなことはありませんから、安心してもらって大丈夫です。

母親と子ども

というのも、お母さんのお腹の中で体が形成されるときは、脳や背骨といった重要な組織から作られていきます。

その周りにある神経や筋肉といった組織は、弯曲した背骨に合わせてあとから形成されていきますから、それがその人にとっての生まれ持ったスタンダードな形なのです。

手術が必要になるほどの強い側弯症でもないかぎり、それが原因でなにか健康上の問題が起こることはありませんから、その点に関してはあまり心配をする必要はありません。

側弯症の種類

側弯症にもいくつか種類があるので、簡単に紹介しておきます。

構築性側弯症

一般的に側弯症と言われているのは、この構築性側弯症のことです。

構築性側弯症の中でもいちばん多いのは、特発性側弯症といわれる先天性の側弯症で、思春期の女の子に多く見られます。

中学生ぐらいの成長期のときに、骨格の成長とともに弯曲がきつくなり、学校の身体測定などで指摘されることが多いでしょうか。

カバンを持つ女の子

特発性側弯症も、はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝の影響が強いと言われているため、普段の姿勢やカバンの持ち方などは関係がありません。

また、遺伝子レベルでの骨格構造の問題なので、体操やストレッチで改善するようなものでもないでしょう。

あまりにも弯曲がきつくなると手術になることもありますが、基本的には成長期がすぎると骨の成長が止まるため、側弯症もそれ以上は進行しません。

機能性側弯症

後天性の側弯症で、椎間板ヘルニア、腰痛、足の怪我など、ほかの部位の痛みをかばうために、一時的に背骨を弯曲させて疼痛緩和肢位とうつうかんわしいを取るために起こります。

機能性側弯性は背骨自身の問題ではありませんから、疼痛緩和肢位を取る必要がなくなると、自然に背骨の弯曲も解消されていきます。

疼痛緩和肢位とは
痛みを緩和させるために、無意識にとる患部をかばう姿勢のこと。

また仕事、事故、スポーツなどの影響で、もともとはまっすぐだった背骨が歪んでしまったものは、いわゆる「骨格の歪み」と言われるもので、これは骨がくっついてさえいなければ矯正治療で改善することができます。

側弯症は矯正治療やストレッチで改善できるのか

あとから歪んだものは戻せば良いとして、生まれつき歪んでいるものは、どうすれば良いのでしょうか。

構築性側弯症は手術でしか治せない

側弯症を改善できるのか? というのが気になると思いますが、生まれつきの側弯症を骨格矯正などでまっすぐに治すことはできません。

これが後天的にできた背骨の歪みであれば、骨同士の関節面のズレを矯正してきれいにはめ合わせてあげると、歪みが改善されて元に戻ります。

パズルをはめ合わせる

しかし側弯症の場合、そもそも関節面の形自体が曲がってしまっているので、いくら矯正をしてきれいにはめ合わせたとしても、まっすぐになることがありません。

ときどき「側弯症の矯正できます!」みたいな整骨院、整体、カイロプラクティック院がありますが、何を根拠に言っているのか意味が分かりません。

どうにかして治す方法はないか…という気持ちも分からなくはありませんが、危ないだけなので止めておきましょう。

体操やストレッチも効果はありませんし、いまのところ側弯を矯正する方法でエビデンス(根拠)があるのは、装具か手術による金具固定だけです。

それでも、完全にまっすぐに治せるわけではありませんが…。

機能性側弯症は矯正治療で改善できる

機能性側弯症については、痛みをかばうための姿勢が原因なので、本質的には背骨が曲がっていること自体は問題ではありません。

腰痛、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの機能性側弯症を引き起こす症状は、突き詰めていくと骨格の歪みが根本的な原因になっていることがほとんどです。

痛みをかばう必要がなくなると自然に背骨の弯曲が解消されますから、そもそもの原因である骨格の歪みを取り除くようにしましょう。

でも側弯症の人だって、骨が歪むことはある…

少しややこしいのですが、側弯症の人は骨が歪むことがないのかというと、そういうことではなくて、そこからさらに後天的に歪みが生じることはあります。

その場合は、先天性の側弯症による歪みに加えて、何らかの原因でできた後天性の歪みを併せ持つことになります。

側弯症の背骨の弯曲では症状が出なかったとしても、後天的に歪みができてしまえば、その歪み方によってさまざまな症状が出てきてしまいます。

もし首や背中が痛くなって病院に行ったときに、レントゲンを撮って側弯症だと言われたら、その症状は側弯症自体が問題ではなくて、あとから出来た歪みが原因になっていると考える方が良いでしょう。

あとから出来た歪みは治してしまいましょう

先天的な側弯については治しようがありませんが、あとから出来た歪みについては矯正をしてきれいに治すことができます。

というか、歪んでいるのなら矯正をしないと、歪んだ骨に引っ張られて側弯症が強くなりますし、関節に負担がかかって骨の変形の原因になることもあります。

そもそも、もし骨の歪みが原因になって何か症状が出ているとしたら、側弯症の人でも矯正をして骨の歪みを取り除く以外に改善の方法はありません。

側弯症を矯正したレントゲン

正直、側弯症の程度によっては、背骨の弯曲がきつくて基準が分からない人もいますので、たとえレントゲンで分析をしたとしても「どこまで戻せるか?」というのは、やってみないと分からないところもあります。

それでも、あとから歪んだものは頭痛や背中の痛み、腰痛などの症状を引き起こしますから、戻せるものは矯正をして治してしまうのが良いでしょう。

それに、生まれつきの側弯症を持っている人でも、あとから出来た歪みだけでも矯正してあげると、多少なりとも弯曲は少なくなって外見上もきれいになりますしね。

まとめ

予備知識もなしに初めて見たらびっくりするかもしれませんが、程度の差こそあっても側弯症の人はそれほど珍しいものではありません。

僕もいままでに、たくさんの側弯症の人を見てきていますし、なんなら自分のレントゲンを見たら、僕自身にも側弯症があります。

でも人間の骨格には人それぞれの形がありますから、顔の造りがみんな違うように、背骨だってまっすぐだとは限りません。

生まれ持った形があるのなら、それがその人にとってのスタンダードな形です。

側弯症と言われたからといって、それほど気にする必要はありませんが、どうしても気になるというのなら、レントゲンを撮って確認するのが一番確実かなと思います。

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そうすることで根源の問題を突き止めて取り除くことができるので、その場しのぎではなく根本からの改善が可能になります。

さらに症状の原因が明確になることで、「自分の症状はどうすれば治るんだろうか…」という悩みが一気に解消し、自分の体に対する将来の不安もなくなります。

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