肩こりは温めると悪化する!慢性の肩こりでも冷やすべき生理学に基づいた根拠

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From:原田達矢

肩こりって温めたら悪化するのは知っていますか?

うちのクライアントにもお伝えしているのですが、基本的には肩こりに限らず、なにか痛みがあるときは、患部を『冷やす』のが正解です。

とはいえ、うちのクライアントでも間違える人は、ちょくちょくいます、、、

ちなみに、クライアントには真冬でも「ちょっと我慢して冷やしてください」とお伝えしています。「え~?」っていう顔をされますがw

っていうのも、何でか知らないんですけど「肩こりって温めて血行を改善させたら楽になる」みたいに思っている人が多くないですか?

ひどいケースだと、整体関係とか、医療関係の人でもそういう指導をしている人がいますし。

でも、生理学的に考えれば、肩こりを温める合理的な理由なんて、なに一つないんですよね。

ということで、この記事では肩こりを温めると悪化するメカニズムを、簡単に紹介しておこうと思います。

ざっくり言ってしまえば、肩こりってただの炎症反応

肩こりっていうと、筋肉のこり、血行不良なんかが原因だと考えている人が多いと思います。

でも、肩こりってめちゃくちゃざっくり言ってしまうと、単なる首や肩周辺の関節や神経、筋肉の炎症なんですよね。

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炎症っていってもボコーって腫れる急性炎症だけではなくて、腫れが緩やかに持続する『慢性炎症』っていうのもあるので。

肩こりは炎症でも慢性炎症の方で、しかも肩こりの症状って、全部炎症の特徴に当てはまるのは知っていますか?

肩こりの症状と、炎症の4徴候

炎症を簡単に説明すると、細菌やウイルス、外傷や圧力など、有害な刺激を起きたときに働く生体の免疫反応です。

炎症

ちなみに、炎症自体は悪いものではなくて、傷ついた細胞や組織を回復する有益な反応です。

そして炎症には特徴があって、、、

  1. 発赤
  2. 熱感
  3. 腫脹
  4. 疼痛

これらを炎症の4徴候。ここに機能障害を含める場合は、炎症の5徴候と呼ばれています。

急性でも慢性でも炎症であることは変わらないので、患部では血管が拡張して血流が増加し、充血を起こしています。

肩こりの症状は、それ自体が炎症の徴候

発赤はちょっと分かりにくいかもしれませんが、

  • 熱感:肩がこっている部分は皮膚の表面温度が他よりも高い
  • 腫脹:いわゆる「こり」と言われるもので、筋肉がパンパンに腫れて硬くなっている
  • 疼痛:筋肉や末梢神経組織に損傷を起こしているので痛みを感じる

というのは、そっくりそのまま炎症の徴候なんですよね。

いつまでも炎症が長引くと不快な感覚も続くので、炎症反応を助けて早く鎮めてあげるように、『冷やす』のが正しい処置なのです。

温めるという行為は『肩こり=血行不良』という間違えた認識によるもの

肩こりは首や肩周辺で、炎症が起きて血管が拡張し、血流が増加して充血している状態です。

ですので、そもそも論になりますが、「肩こり=血行不良」→「血行を促進するために温める」っていう認識をしているのなら、その認識自体を変える必要があります。

それに、お風呂に肩まで浸かって温めると、そのときはポカポカして気持ちいいかもしれません。

でも炎症が起きて拡張してしまっている血管を温めると、さらに血管が拡張してしまって、ひどい時にはお風呂から上がって2~3時間もすると余計にズキズキと痛むこともあります。

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あとでもう少し詳しく書きますが、特に寝る前にお風呂に入っている人なんかは、これの影響で寝付きが悪かったり、夜に途中で目が覚めたり、朝起きるとすでに肩がこっていたりする原因になります。

炎症が起きて充血しているのに、温めたら悪化するのは当たり前ですよね。

炎症を起こしているので、『肩こりを揉む』という行為も悪化を招く

肩が凝ったら整骨院やマッサージに行って、肩をマッサージしてもらっている人も多いんじゃないですか?

マッサージを受けると気持ちいいのも、一時的には楽になるのも否定はしないですけど。

ただ、炎症が起きて腫れている所をグリグリ強く揉むと、せっかく回復しようとしている組織をさらに傷付けてしまって、余計に炎症反応が強くなります。

その結果、2~3日もすると以前よりも炎症反応が強く働いて、またすぐに肩が凝ってくるようになります。

だからあなたの肩こりも、マッサージを受けてだいたい2日も経てば、またすぐに痛んできませんか?

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で、そんなことを繰り返していると、慢性的に炎症を繰り返してしまった肩の組織が、瘢痕化といって瘡蓋(かさぶた)みたいになってしまい、ますます肩が硬くなって、年々肩こりが悪化していくと。

炎症を起こしているわけですから、肩こりに対するマッサージや整体は、その場しのぎにしか過ぎないというか、長い目で見ると確実に悪化させています。

たとえば、思いっきり足を捻挫してパンパンに腫れて痛かったら、まさか揉もうとは思わないですよね?

急性でも慢性でも、炎症であることは変わりないので、基本的には対処法も一緒です。

もっと『なぜ肩に炎症反応が起きるのか?』を突き詰めて、その原因を根本的に取り除いてしまわないと根本的な解決にはなりません。

肩こりの症状なんて、単なる炎症反応にすぎないので、大事なのは『なぜ肩こりが起きるか?』です。

どっちか迷ったときは、とりあえず冷やしておけば間違いない

そもそも人間の体温や血流は自律神経でコントロールしているので、温めて血流が良くなったり、体が温まるのは一時的なものです。

というのも、体の外から熱を加えて温めたとしても、不自然に上昇してしまった体温や血流を、今度は急いで元に戻そうとします。

簡単に言うと、お風呂で温めたことによって、上がりすぎた体温を下げるために、自律神経が切り替わって血管を拡張、筋肉を弛緩させて体温を逃します。

その意味では、一時的になら血流は良くなって、体温は上昇しています。

ただし熱を放出して体温をもとに戻したあとは、今度は血管や筋肉を収縮させて熱が下がりすぎないように調整します。

そうすると、寝ている間に血行が悪くなって、筋肉も硬くなるので、朝起きたら何もしていないのに、すでに肩が凝っていたりするわけですね。

ちなみに、こういった反応を『自律神経反射』と言います。

交感神経 自律神経の働き 副交感神経
速くなる 呼吸 緩やかになる
上昇 血圧 下降
緊張 筋肉 弛緩
緊張 精神状態 リラックス

それに、寝る前にお風呂に入って体を温めたりすると、交感神経が優位になってしまって、せっかく副交感神経が優位になって寝る準備に入っていたのに、また体が覚醒してしまいます。

睡眠は副交感神経の働きによるものなので、これの影響で寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなって夜中に何度も目が覚めたりします。

炎症を抑えるために必要な処置はアイシング(冷やす)

寒ければ首にマフラーを巻いたり、防寒をするのは構いませんが、お風呂で首まで浸かったり、カイロを直接痛いところに貼ってガンガン温める、というのは止めておいた方が良いでしょう。

肩こりが気になるときは、ビニール袋に氷水を入れて、痛いところを15分ぐらい冷やしておくのが一番効果的です。

そうすれば、炎症が静まりますので、次の日ぐらいにはずいぶん楽になっているはずです。

ポイントは冷湿布ではなくて、氷や保冷剤など、直接冷たいもので冷やすことです。

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肩が凝ったからと言って、首までお風呂に浸かるのは逆効果なので、シャワーだけにするか、ぬるめのお湯で半身浴にしておくと、疲労の回復も早いです。

まとめ

こんな感じで生理学的に考えれば、肩こりを温める合理的な理由はありません。

ちなみに、この記事では肩こりをメインに書きましたが、腰痛やヘルニア、痺れ(しびれ)なんかも、『痛みのメカニズム』はだいたい同じなので、冷やすほうが良いです。

これは真冬の寒い時期でも同じです。雪が降るぐらい寒くても、ちょっと我慢して冷やす方が回復が早くなります。

そうしないと、一晩寝れば回復していたはずのものが、うっかり温めてしまったばっかりに長引いているだけの事がよくあります。

これは気がついていないだけで、本当に多いと思いますよ。

肩がこってくると温めたくなる気持ちも分からなくはないですが、生理学に基づいて論理的に考えていけば、「温める」という選択肢は出てきません。

肩こりに限らず痛いときは『冷やす』のが正しい処置です。

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そうすることで根源の問題を突き止めて取り除くことができるので、その場しのぎではなく根本からの改善が可能になります。

さらに症状の原因が明確になることで、「自分の症状はどうすれば治るんだろうか…」という悩みが一気に解消し、自分の体に対する将来の不安もなくなります。

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