よく物を落とすのは胸郭出口症候群が原因かも?手に力が入らなくなる理由と解消法

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From:原田達矢

手に力が入らなくて、物を落とすことはないですか?

とくに肩こりがひどい人に多いのですが、何気なくスマホや財布を持ち上げようと思ったら落としたり、洗い物をしているときにコップを落としたり。

「もしかしたら脳に病気があるんじゃないか?」と不安に思っている人もいるかもしれません。

しかしこれに関しては、ろれつが回らない、言葉が出ない、理解できないといった、脳の病気の前兆が見られない場合、『胸郭出口症候群きょうかくでぐちしょうこうぐん』という病気がまず一番に疑われます。

簡単に説明すると、鎖骨の辺りにある「胸郭出口」というところで、腕や手に行く神経、血管が圧迫されて起こるものです。

そこでこの記事では、胸郭出口で神経が圧迫されて手に力が入りにくくなる理由と、その解消法について解説していきます。

とくに普段から、肩こりがひどくて困っているような人はぜひ参考にしてみてください。

胸郭出口症候群についてもう少し詳しく

「物をつかめ!」という指令は、脳から発信されて神経を伝わって手に行くのですが、その途中で神経圧迫が起きて神経伝達が邪魔されて起こる病気です。

胸郭出口症候群の場合は、腕神経叢という脳からの神経の信号を手に伝えるために、首から枝分かれして腕や手に行く神経があります。

その腕神経叢が鎖骨付近にある胸郭出口という空間で圧迫されて起こります。

胸郭出口症候群

神経絞扼(圧迫)が起こる場所によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群などに分けられますが、これらをまとめて『胸郭出口症候群』と呼んでいます。

胸郭出口症候群の症状

首から腕に行く腕神経叢が圧迫されて起こるので、その神経の走行に沿って症状が出てくるのが特徴です。

  • 肩、腕、肩甲骨周辺の痛み、だるさ
  • 中指から小指にかけてのしびれ、ピリピリするような違和感
  • 握力低下、細かい作業をしにくくなる

などの症状が代表的なものです。

さらに症状が悪化してくると、電車でつり革を持つ姿勢、洗濯物を干すような動作など、特定の角度で腕を上げると、しびれが強くなったり、肩、腕、肩甲骨に痛みが走るようになります。

これに対する一般的な治療法は、消炎鎮痛剤を服用して神経の炎症が収まるのを待つ、安静にして痛みが出る動作を控えるようにするなど。

どうしても症状の緩和が見られない場合は、手術になることもありますが、手術をしても再発率が高いのであまりお勧めではありません。

それに胸郭出口症候群に関しては、胸郭出口で神経が圧迫されているという表面的な問題よりも、『なぜ胸郭が狭くなり、神経を圧迫するようになったのか?』という、もっと根源の原因の方が大切です。

だって、生まれたときから手の神経が圧迫されていて、手に力が入らなかったわけではないですよね?

胸郭出口が狭くなる原因

ということでここからは、胸郭出口が狭くなって、手や腕に行く腕神経叢が圧迫される原因について解説していきます。

単刀直入に言うと、胸郭出口が狭くなって、手の神経が圧迫される原因は『頚椎(首の骨)の歪み』です。

なので、それについて。

人間の首は本来、体の横から見ると顔の方を向いて弓なりにカーブをしています。

ところが、その首のカーブが崩れてしまうと、骨格の構造的な段階で変化が生じてしまい、胸郭出口が狭くなってしまいます。

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ちなみに、上で少し書いたように胸郭出口症候群にはいくつかタイプがあるのですが、一番多いのは「斜角筋症候群」と「小胸筋症候群」です。

どちらも首の歪みが原因で起こっているので、一つずつ解説していきます。

前斜角筋と中斜角筋が過緊張して縮こまり『斜角筋症候群』の原因に

そんなに細かいことを知る必要もないと思うのですが、首から始まって肋骨に付着する筋肉で、前斜角筋と中斜角筋という筋肉があります。

首から出てきた腕神経叢は、まずはこの前斜角筋と中斜角筋の間を通って、腕や手に伸びていきます。

胸郭出口症候群,斜角筋症候群

『斜角筋症候群』というのは、この斜角筋の間を通るときに圧迫されたものをいいます。

というのも、筋肉っていうのはすべてが骨にある「起始」という付着部と、「停止」という付着部にくっついています。

そこで骨格の配列が崩れると、筋肉の付着部同士の距離が変化してくるので、筋肉が不自然に引っ張られたり、縮こめられたりするようになります。

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斜角筋症候群の場合でいうと、首のカーブが崩れて筋肉の付着部同士の距離が短くなります。

そうすると、神経が筋肉の間を通るときに、縮こまって硬くなった筋肉に挟み込まれるようになって圧迫を受けます。

これが、ざっくりとした首で腕や手の神経が圧迫されるときのメカニズム。

肩が内側に入り込み、巻き肩の姿勢になると『小胸筋症候群』の原因に

さらに斜角筋の間から出てきた腕神経叢は、次に肩から肋骨に付着している『小胸筋』という筋肉と、肋骨の間を通って腕に伸びていきます。

胸郭出口症候群,小胸筋症候群

腕神経叢はここでも圧迫を受けることがあるのですが、ここで手に行く神経が圧迫を受けたものを『小胸筋症候群』と呼んでいます。

これは骨格矯正の専門家が解説!正しい姿勢を取り戻して見た目を良くする方法という記事にも少し書いたのですが、首のカーブが崩れると、肩が内旋して内側に入り込み、背中が丸まって「巻き肩」のような姿勢になってしまいます。

首が歪んで巻き肩の姿勢になってると、肩が内側に入り込んでしまって、小胸筋が縮こまってしまいます。

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そうすると、小胸筋と肋骨の間を通過するときの神経の通り道が狭められてしまい、ここでも神経が圧迫を受けてしまいます。

ちなみに、小胸筋は肩の前面についている筋肉なので、小胸筋症候群の場合は肩こりや手の違和感だけではなく、鎖骨の下辺りの痛みも強いことがあります。

おまけ:胸郭出口症候群の人は『頚椎症』を併発していることが多い

それと、手に力が入りにくい、指先の感覚がおかしい、という胸郭出口症候群の症状は、頚椎症にもよく見られるものなので見分けるのが難しいです。

と言いたいところなのですが、頚椎症の原因も「首の歪み」なので、単純に胸郭出口症候群と頚椎症を併発しているだけです。

なので、何気なくスマホや財布を持ち上げようと思ったら落としたり、洗い物をしているときにコップを落としたりするというような人は、普段から首の痛みや肩こりも強いはずです。

骨格と神経は切っても切り離せない関係にある

腕や手に行く神経だけでなく、足や内臓の神経も、末梢神経はすべて背骨の中を通る中枢神経から分枝してします。

胸郭出口が狭くなって腕や手に行く神経が圧迫されるのも、骨格に歪みが生じてしまって、神経の通り道に構造上の問題が起こっているからです。

手の神経伝達が悪くなるので、手に力が入りにくくなって無意識に物を落としたり、細かい作業をしにくくなります。

首の歪みを矯正して、胸郭出口を広げましょう

胸郭出口症候群に関しては、体の構造上の問題なので、骨格の配列を元に戻して、その問題を解消するようにしましょう。

でないと、構造上の問題が残っている限りは、マッサージで斜角筋や小胸筋を緩めたり、鎮痛剤で神経の炎症を抑えたところで、その場しのぎにしかなりません。

それに、たとえ手を使わないように安静にして、症状が一時的に収まったとしても、また使い始めたら再発してしまいます。

仕事や家事もあるでしょうから、『手を安静に』とか言われても無理があるでしょう。

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そんな場合は、骨格の配列を戻してあげて、そもそもの原因である骨格構造の問題を取り除いてあげればいいです。

そうすれば、神経の通り道である胸郭出口が広がるので、根本的に神経の圧迫も解除されます。

まとめ

「最近、よく物を落とすようになった…」という場合は、このように首の付け根で神経が圧迫されていることが多いです。

骨格の歪みも徐々に進行するものなので、たかが肩こりやと思っていたら、体の中では神経伝達が妨害されていたりと、結構いろんなことが起きています。

手に力が入らないとか、よくスマホや財布を落とすようになった、、、というのは、脳の病気でもなければ胸郭出口症候群の可能性が高いです。

もし気になる人は、いろいろ検査もあるので、一度調べるようにしてみてください。

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当院では症状の原因となっている骨格の歪みに対して、レントゲンを使って科学的に分析をしながら矯正をおこなっていきます。

そうすることで根源の問題を突き止めて取り除くことができるので、その場しのぎではなく根本からの改善が可能になります。

さらに症状の原因が明確になることで、「自分の症状はどうすれば治るんだろうか…」という悩みが一気に解消し、自分の体に対する将来の不安もなくなります。

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